虫歯の治療費が払えない時はどうしたらいい？歯医者代が足りない場合の対処法や原因・かかる費用等解説

虫歯の治療費が払えない場合、まずは歯医者に相談してください。分割払いや後払いに対応してくれる可能性があります。

お金を借りて支払いたいのであれば「親や親戚」・「銀行」・「消費者金融カードローン」・「メディカルローン」がおすすめです。

そもそもなぜ治療費が払えないのでしょうか。その理由には「治療費がいくらかかるかわからない」、「分かっていても高すぎる」ということが考えられます。

ですがお金がないからと言って虫歯を放置すれば事態はますます悪化します。「治療の痛みが怖い」、「虫歯を見せるのが恥ずかしい」など歯医者に行きたがらない人もいますが、虫歯の放置する方がリスクです。

歯医者でかかる費用はその治療内容に応じて大きく異なります。インプラントは一本50万円からと極めて高額ですが、初期段階の虫歯であれば数千円程度で済んでしまいます。

20代や30代でも虫歯を放置すると総入れ歯になる可能性は十分に存在しています。早めの診察、早めの治療を心がけましょう。

虫歯の治療費が払えない場合の対処法

虫歯の治療費が払えないのであれば、以下の対処方法を試してください。

歯医者さんに相談すれば、分割払いや後払いでの治療費の支払いを認めてくれるかもしれません。

保険適用対象内の治療であれば、医療費控除を受けることが出来ます。自己負担額を1割から3割に抑えることが出来ます。

お金がないのであれば、お金を借りて治療費を支払うことも可能です。借りる先は「親や親戚」・「銀行」・「消費者金融」・「メディカルローン」がおすすめです。

歯が痛くてたまらない場合は痛み止めを飲んでみましょう。ドラッグストアなどで市販されていますし、1000円以下で購入することが出来ます。歯が痛いと他のことにも手が回らないでしょう。

歯医者さんに相談する

虫歯の治療費が払えない場合、まずは歯医者さんに相談することを検討しましょう。

通常、何かのサービスを受けようと思ってもお金がなければ諦めるしかありません。洋服を買いに行って「お金がないんですけど、何とかなりませんか？」と相談することはありませんし、しても相手にされないのがオチでしょう。

しかし、歯医者さんは人の健康を守る職業です。公的サービスとしての側面を持っています。お金がないからといって簡単に断るわけにはいきません。

場所によって対応は異なるでしょうが、治療費が払えないのであれば「分割払い」を検討してくれる可能性があります。手元にはお金がないがすぐにお給料が入るというのであれば、「後払い」の相談をしても良いでしょう。

医療費控除を受ける

医療費控除とは支払った医療費の一部を控除、すなわち差し引いてもらえる制度のことです。法律によって定められている国の支援制度です。

もちろん歯医者さんもこの医療費控除の適応対象内にあります。

しかし歯医者さんにおける全ての治療が医療費控除の対象となるわけではありませんので気を付けましょう。対象となるのはあくまで「治療目的の施術」のみです。「美容目的の施術」は適用対象外です。

医療目的の施術には何が当てはまるのでしょうか。例えば子供の歯科矯正・インプラント・虫歯治療といった施術が当てはまります。

治療目的に該当するものはホワイトニングや大人の歯科矯正です。歯科矯正は子供の場合と大人の場合で分けて考えられますので、この点にも注意しましょう。

医療費控除を利用すれば、本来払うべき金額よりも安い金額で治療を受けられるのです。

お金を借りる

根本的な原因を解決するという手段もあります。つまり、お金がなくて治療が受けられないのであれば、お金を借りてくれば良いのです。

お金を借りると一口に言っても、その方法には様々なものがあります。ここではその中でも代表的かつ実現可能性の高いものをピックアップして紹介します。

お金を借りる際に検討すべきなのは、「借入可能額」・「返済利息」・「資金用途」・「返済期間」などの条件です。無計画に目についたところでお金を借りてしまうと、後々痛い目を見るでしょう。金融機関によってこれらの条件が大きく異なるからです。

どこでお金を借りれば良いか分からない、という方はぜひ参考にしてみてください。

親や親戚に頼んで借りる

まず思いつくのが「親や親戚に借りる」ことではないでしょうか。

親や親戚に借りるメリットはズバリ「気軽に借りられる」ということではないでしょうか。

後で紹介するように金融機関からお金を借りると様々な条件が課せられます。しかし、親や親戚であれば必要なお金をタダで貸してくれるでしょう。もちろん借りたお金がきちんと返済すべきですが、利子や返済期限などを気にする必要はあまりありません。

このような理由から、まずは親や親戚に相談することをおすすめします。

ただし誰もが親や親戚にすぐに頼れるわけではないでしょう。長年連絡を絶っていたのに急にお金を貸してほしいと連絡をしてもさすがに簡単に貸してくれるとは思えません。また、そもそもお金のことで彼らに心配をかけたくないと思っている方もいるでしょう。このような事情に当てはまる方は、以下で紹介する方法を検討してみてください。

銀行からお金を融資してもらう

金融機関と考えて最初に思いつくのは「銀行」でしょう。

銀行はお金を借りたい一般の個人に向けて、「カードローン」や「フリーローン」といった商品を販売しています。

カードローンは、一度契約してしまえば契約期間中は何度でも借入を行うことが出来ます。銀行によって異なりますが、利用可能額は最大700～800万円ほどに設定されている場合が多いでしょう。借りたお金の用途に制限もありません。ただしギャンブルへの利用はNGです。

フリーローンは、借入出来る回数が原則一回のみと定められています。最初に借りたお金では足りない、ということになっても借入金額を増やすことが出来ません。借りたお金は数年間かけてゆっくり返済していきます。利用可能額は最大で500万円程度と、カードローンよりは低くなっています。また借入金の用途制限はカードローンと同様です。

このようにカードローンとフリーローンはそれぞれ特徴が異なります。最初にまとまったお金を借りたいのであればフリーローンが、その都度お金を借りたいのであればカードローンが良いでしょう。

消費者金融カードローンの審査を受けて借りる

カードローンは銀行だけが扱う商品ではありません。消費者金融でも取り扱いがあります。

個人向け融資に限って言うと、銀行よりも消費者金融の方が適していると言えるかもしれません。

消費者金融の強みは審査スピードにあります。一般的に銀行のカードローンの審査では結果が出るまで一週間程度かかると言われていますが、消費者金融では最短で申し込みを行った当日中に審査結果が出てきます。このため、時間がない方は消費者金融のカードローンを利用しましょう。

ただし消費者金融にも弱みはあります。それは利息です。

銀行は審査に時間をかける分、返済能力の高い人々に貸し付けが出来ます。貸し倒れのリスクは下がりますので、利息も低く設定できます。

対して消費者金融は審査時間が短いため、銀行と比べると返済能力の劣る人々も審査に通過します。その分貸し倒れリスクは上がり、利息も高く設定されます。

以上のように銀行と消費者金融にはそれぞれ強みと弱みがあります。自分に適した商品を選びましょう。

メディカルローン・デンタルローンで借りる

メディカルローンをご存じでしょうか。メディカルローンとはその名の通り、医療行為を受けるためにお金を借りることを指します。

先ほど医療費控除について紹介しましたが、控除の対象となるのはあくまで「治療用」の医療行為のみです。美容目的の場合、控除の対象外となります。

しかしメディカルローンでは、借りたお金の利用目的は治療目的か美容目的から問われません。子供の歯科矯正のお金がない時(医療目的)にも使えますし、大人の歯科矯正(美容目的)にも使えます。

借りたお金の返し方は一般的なローンと同じです。元金に利息を加えた金額を、毎月定期的に返済していきます。メディカルローンの利息は実質年率4％～10％程度に設定されていることが多いです。消費者金融カードローンでは最大18％まで設定されますので、利息は低いと言えるでしょう。

一時的に痛み止めでしのぐ

もしお金がなくて歯医者さんに行けないようでしたら、痛み止めを飲んで一時的にしのぐことをおすすめします。虫歯などで歯が痛い状態が続くと、他のことが一切手に付かなくなってしまうでしょう。

歯痛の痛み止めはドラッグストアなどで市販されています。値段も500円～1000円程度で販売されていますので、お金がないときでも比較的買いやすいのではないでしょうか。

歯痛の痛み止めには「飲み薬」タイプと「塗り薬」タイプの2種あります。歯茎には問題が見られないが歯が痛いときには飲み薬が適しています。歯茎にただれや腫れが見られる場合には直接塗り薬を付けるのが適しています。

虫歯の治療費が払えない理由

虫歯の治療費が払えないのには大きく2つの理由が考えられます。

自分では治療費を想定することは難しいかもしれませんが、ある程度なら想定出来ます。虫歯はその進行具合によって治療費が分かれているからです。虫歯の数と進行具合が分かればおおよその費用の目安は分かります。

費用の想定が出来ても、そもそも高すぎれば支払うことは出来ません。このような場合は、歯医者さんに金銭状況を伝えて支払い方法を相談する、などの対処方法を講じる必要があるでしょう。

虫歯だらけでいくらかかるかわからなくお金が足りるかわからない

虫歯がいくつもあると、「治療費が高額になるのではないか」と不安になり、中々診察を受ける決心がつかないかもしれません。

虫歯は基本的に一本一本で治療費が計算されます。また、虫歯の進行具合によっても治療費は異なります。

「初期段階の虫歯」であれば一本1500円～3000円程度と言われています。表面のエナメル質が溶けている状態が初期段階です。

エナメル質の下の象牙質まで溶けていると「中度の虫歯」と言われます。この段階で治療費は一本2000円～1万円です。

さらに進行し、「神経を抜いてしまう」段階まで行くと一本7000円～2万円の治療費がかかります。

自分の虫歯の治療費がいくらになるか分からない方は、以上の数値を参考にして計算してみると良いかと思います。しかし、詳しく知るためにはやはり歯医者さんに行ってみてもらうのが一番でしょう。

高価すぎて払えない

虫歯の進行具合ごとにかかる治療費について、紹介しました。これを利用して自分の治療費がいくらになるか、大体の見当は付けられるかとは思いますが、そもそも治療費が高すぎればその金額が分かっていても払うことは出来ません。

例えば「神経を抜いてしまう」段階まで達した歯が3本あれば、治療費は最高6万円程度かかると考えられます。この金額は治療費の総額ではなく、あくまで自己負担額です。月収15万円に人であれば、月収の3分の1以上を治療費に支払う計算になります。家賃や食費、光熱費などとの兼ね合いで、歯医者さんに通うことを断念してしまうことになるでしょう。

治療費が高すぎて支払えない場合は、歯医者さんにその事情を伝えてみると良いでしょう。治療のペースを金銭状況に合わせてくれるかもしれませんし、分割払いに対応してくれるかもしれません。

歯医者でお金が足りなくなるくらい治療費がかかってしまう原因

歯医者に行きたくないという人は意外と多くいます。しかし、いつまでも避けているわけにはいきません。

歯医者に行かない原因には上記の2つがあると考えられます。

抜歯や歯を削る痛みに対する恐怖心は、子供だけでなく大人にもあるでしょう。しかし、これらの痛みは一時のものです。治療を放置して虫歯が進行する方がよほど怖いことではないでしょうか。

ボロボロになった歯を見せるのが恥ずかしいという人もいます。特に女性に多いでしょう。ですが、歯医者は虫歯を見ることには慣れています。見てもなんとも思わないでしょう。一時の恥は忍んで、治療してしまいましょう。

治療に対する恐怖心、歯医者がこわいので歯科に行かない

歯医者が怖いせいで歯医者に中々行けない人は意外と多くいると思います。子供に限った話ではなく、大人でもこういったケースは良く見られます。

しかし、歯医者へ行くことを避けていると虫歯はどんどん進行していきます。虫歯の初期段階であれば一本1000円程度で治療できたかもしれないものが、放っておいたせいで一本数万円にまで膨れ上がってしまうかもしれません。

たしかに歯医者に行くのは怖いかもしれません。麻酔の注射が痛かったり、歯を抜かれたり、削られるというのは想像をしただけでも痛いです。ですが初期段階であればそのようなことはされません。早いうちに処置してしまいましょう。

歯がボロボロすぎて恥ずかしく歯医者に行けない

ボロボロになった歯を人に見られるのが恥ずかしい、という理由で歯医者に行けない人もいらっしゃるでしょう。歯医者では男性の医師が多いですから、女性の患者さんにおいてこのような傾向は見られるのではないかと考えられます。

たしかにボロボロの歯を見られること自体は恥ずかしいかもしれません。しかし、相手は仕事でやっている人です。普通の人に見せるのとはわけが違います。歯医者さんもボロボロの歯には見慣れていますし、なんとも思わないことがほとんどでしょう。

また、繰り返しになりますが、いくら恥ずかしくてもボロボロの状態を放置しておくことの方が体によくありません。悪化して他の歯に影響するかもしれません。そうなればさらに治療費は高くなり、手遅れになってしまうでしょう。

歯医者でかかる費用・目安と実費の一例

実際に歯医者に行く前に、治療と費用の関係を理解しておきましょう。

保険診療であれば、可能な治療は限定されますが自己負担額は1割から3割に抑えられます。

反対に自由診療なら自分の好きな治療方法を選べますが、全額自己負担となってしまいます。

初回診察は全員共通して受けるもので、だいたい3000円程度です。それ以降はその人の虫歯の状況に応じて治療内容と費用が決定されます。中でもインプラントは高額で、一本当たり最低でも50万円がかかります。

20代や30代でも虫歯を放置すれば、歯を失う可能性は十分にあります。ですがまだ若いからこそ、完治する可能性もあります。虫歯に気付いたら早いうちに歯医者に行くことをおすすめします。

保険診療が使える治療なら1～3割負担になる

歯医者での治療には「保険診療」と「自費診療」の2つがあります。まずは保険診療について紹介します。

保険診療とは、健康保険証を提示することで受けることが出来、治療費が本来かかる費用の1割～3割負担で済むというメリットがあります。

しかし、全ての治療に適用されるわけではありません。歯を治す際に利用する材料や治療方法に制限があります。素材によって歯の寿命が短くなるケースもあるのです。

お金がなくて困っているのであれば、迷わずに費用負担の少ない保険診療を選ぶべきでしょう。

自由診療は実費でかかるため費用はわからない

次に自由診療について紹介します。

自由診療とは、治療費を全額自己負担で支払うことを指します。当然ながら、保険診療と異なり、歯を治すための材料や治療方法に制限はありません。

例えば、前歯を削って詰め物をする場合、保険適用の材料では目立ってしまいますが、自費診療なら目立たない材料を選ぶことが出来ます。

自由診療のデメリットは実費負担であるため、費用が分からないということです。保険診療であれば高くても3割の治療費しか負担しませんが、自由診療では全額を負担しますので想像以上の治療費を請求されることもあるのです。

このように、お金がなくて困っている方は自由診療は避けた方が良いでしょう。もし何らかの事情があってどうしても自由診療でなくてはならないのであれば、十分なお金を用意しておく必要があります。

治療内容の例と費用の参考金額

最後に治療費の例とその費用について、参考に見ておきましょう。どの治療にどのくらいの費用がかかるのか、ざっくりとでも良いのでイメージを持っておくことが大事です。

高額な治療費がかかりそうな場合は、この記事で紹介した方法でお金を用意しておく必要があります。逆に思っていたよりも費用がかからないのであれば、気軽に歯医者に通うことが出来るでしょう。

まず初回の診察料が3000円程度かかります。これは歯の状態に関わらず、誰でも一律にかかるものです。この診察を受けて、今後の治療の方針や費用が明確になるでしょう。

虫歯の治療であれば、虫歯の進行具合によって費用が変わります。気付くのが早ければ治療費もかかりませんが、虫歯が進行するにつれて治療費も高くなります。

インプラントは一本50万円と非常に高額な費用がかかります。なぜかというと殆どのケースで保険が適用されないからです。保険適用の対象となるのは「虫歯で抜歯した」場合や「歯周病で歯が抜けた」場合など、極めて限定されています。

入れ歯はその程度や治療方法によって治療費が変わります。総入れ歯保険診療が適用される場合は一本3000円程度からですが、自費診療の場合は最高で80万円程度かかってしまいます。また総入れ歯か部分入れ歯か、素材をプラスチックにするか、金属にするか、などでも費用は変動します。

これ以外にも歯医者での治療内容には様々なものがあります。いくら費用がかかるか分からず不安かもしれませんが、一人で悩む前にまずは診察を受けておおよその概要を知っておくことが重要ではないでしょうか。

 

20代で虫歯だらけの治療例

20代でも虫歯だらけの状態を放置しておくと、取り返しがつかなくなります。

仕事が忙しくて歯を磨くのを忘れる、飲み会の帰りに歯を磨かずに寝てしまう、など理由によって日頃の歯磨きを疎かにすると若くても虫歯が増える可能性は十分にあります。

虫歯が進行すると、歯の神経を取り除くことになったり、最悪のケースでは20代にも関わらず総入れ歯になることもあります。

ですが20代という若さゆえに、まだ取り返しがつく可能性も残っています。早いうちに適切な処置を行えば、その後に虫歯の進行を食い止め、健康的な歯を手に入れることが出来ます。

30代でひどい虫歯の治療例

30代になると虫歯を持つ人はぐっと増えます。20代の虫歯の平均的な数は約3本と言われますが、30台になるとその数は約7本にまで増えます。実に倍以上の数値です。

虫歯の数は年を取るごとに増えていきます。40代、50代になると取り返しがつかなくなりますが、まだ30代のうちに処置をしておけば状況が改善する見込みはあります。

30代で歯を失う理由は「虫歯」・「歯周病」・「外傷」の3つが主要要因だと言われます。虫歯と歯周病は日頃の不適切なケアが原因で起こりますが、交通事故やけんかなどで外傷を受けることでも歯は失われてしまうのです。

虫歯が進行すると抜歯しなくてはなりません。保険を適用させて治療するのであれば、「部分入れ歯」を入れたり、抜けた歯に「ブリッジ」を繋げて人工的に歯を取り戻すことが出来ます。

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この記事の監修者	山口みき
自己紹介	金融WEBメディア運営・管理経験(3年以上)を活かし「お金借りる今すぐナビ」の編集・監修を担当。FP技能士や貸金業務取扱主任者・クレジット債権管理士の資格取得にも前向きに取り組んでおり、借り入れに関する疑問や不安に応えるため、常に正確で専門的な情報提供に努めています。
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