au Payカードはauユーザーのみならず、他キャリアのユーザーでも利用することが出来るクレジットカードです。分割払いやリボ払いに対応していますし、ポイントも付くため、大変便利なクレジットカードと言えます。
このau Payカードですが、支払い期限に遅れるといくつかのペナルティが課せられますので気を付けましょう。
保証会社である三菱UFJニコスからの督促に加え、遅延損害金の請求やカードの一時的な利用停止が行われます。
一時停止後も支払いを放置すると、強制解約となって信用情報に傷が付きますし、auPAYカードの再発行は今後出来なくなるでしょう。
こうなることを防ぐためには、再引落し日までに口座に入金をしておくことが必要です。もしお金がないようでしたら身近な人にお金を借りても良いでしょう。
支払いをしているのにカードの利用が出来ない場合は、限度額の増額や暗唱番号の変更、auフィナンシャルサービスコールセンターへの連絡といった対処が必要になるでしょう。
- auPAYカードの支払いは毎月15日に口座から引き落とされる
- auPAYカードの支払い遅れると三菱UFJニコスから督促が来る
- auクレジットカードの引落までにお金が足りないなら人に借りる
- auクレジットカードの利用停止は限度額や暗証番号の間違いが原因かも
- auPAYカードの残高不足は強制解約に繋がる可能性がある
- 最悪の事態になる前に、一時的に無利息期間で借りて立て替えておく
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auのクレジットカード(auPAYカード)とは
auPayカードとは通信会社であるauのグループ会社が提供しているクレジットカードのことです。
一括払いや分割払い、リボ払いなど一般的なクレジットカードと同じ機能を有していますが、auサービスを利用している人に様々なメリットがあることも特徴となっています。
ブランドはVISAとMasterCardが利用できますし、ポンタポイントを導入しているため、100円ごとに1ポイントが貯まる仕組みもあります。また、すでにau IDを保有している人は新たにIDを作る必要はありません。
従来はauユーザー限定のクレジットカードだったようですが、現在ではauユーザーに関わらず全ての人は利用できるようになっています。
まずは「支払い方法」、「支払日」、「請求額の確認方法」といった基本的な項目について確認していきましょう。
支払い方法
auPAYカードの支払い方法は、複数の中から利用者自身の状況に合わせた方法を選択することが出来ます。
- 一括払い
- 分割払い
- ボーナス一括払い
- リボ払い
一括払いは一回の請求で利用分を支払ってしまいますが、分割払いは何回かの月に分けて支払う方法です。分割できる回数は2~24回(ヵ月)の中から選ぶことが出来ます。なお、3回以上から手数料がかかります。「あとde分割」機能を使えば買い物をした後で分割払いに変更することが出来ます。
ボーナス一括払いでは夏(8月)もしくは冬(1月)に支給されるボーナスを利用して支払えます。大きな買い物など、まとまったお金が必要なときでもボーナスをもらうまで支払いを先延ばしに出来ます。
リボ払いは利用した金額や買い物の数に関わらず、毎月一定の金額を継続的に支払う方法です。この性質のため返済計画が立てやすいですし、月々の負担も少なく済ませることが出来ます。auペイカードでは、買い物をした後からリボ払いに変更できる「あとdeリボ」や事前にリボ払いに設定しておく「あらかじめリボ」といった機能もあります。
支払日
auPAYカードでは、毎月15日までの利用料金を翌月10日に引き落としがなされます。
事前に登録してある銀行口座から自動的に引き落とされますが、当日が各金融機関の休みに当たる場合、翌営業日に引き落としが実行されます。
請求額の確認方法
請求額を確認するためには、ご利用明細を見る必要があります。
ご利用明細は「会員専用サイト」もしくはauPayアプリ上から確認が出来ます。会員専用サイトはウェブ上でau IDを入力すれば簡単にログインが出来ますし、auPayアプリではau Payカード以外にも、auPayコード支払いとauPayプリペイドカードなど他のサービスの操作を行うことも出来ます。
このように基本的にインターネット上で請求額を確認することとなっていますが、書面での確認も可能ではあります。書面を希望する場合は、その旨を伝えた上で、送付料金110円(税込み)を負担すれば受け取ることが出来ます。
auPAYカードの支払いに遅れた時のペナルティはどうなる?
auPAYカードは三菱UFJニコスが保証会社を担っていますので、支払いに遅れれば三菱UFJニコスから催促の連絡が来ます。タイミングとしては引落日の数日後でしょう。
このとき滞納料金に加えて遅延損害金も支払う必要があります。金額としては、一括払いなら滞納料金の14.55%が、分割払いなら2.99%が加算されます。
この催促を受けても支払いを済ませずに2週間ほど放置すると、クレジットカードが一時的に利用停止となります。この時に支払えばカードは再度利用できるようになりますが、さらに返済を放置すると、今度は強制解約が待っています。
強制解約になるとカードの再発行は出来ませんし、信用情報にも傷が付きます。それでも支払いをしなければ裁判沙汰にもなるでしょう。
保証会社の三菱UFJニコスから連絡がくる
au Payカードの保証会社は三菱UFJニコスが担当しています。保証会社とはクレジットカードのサービスを提供している会社に代わって、利用者が料金を滞納した場合などにお金を回収する業務を担っています。ですので、支払いに遅れた場合はauPayカードではなく三菱UFJニコスから連絡が来ます。
auPayカードの引き落とし日は毎月10日ですので、その日までに引落口座にお金が足りなかった場合、支払いに遅れたとみなされてしまいます。
ただし、引落日の翌日すぐに連絡が来るのではありません。引落しが出来ていない事実を会社が確認できるのは数日後ですので2、3日後に連絡が来ると考えれば良いでしょう。
遅延損害金がかかってくる
三菱UFJニコスからの連絡を受けて滞納分を支払ってしまえばよいですが、支払うべき金額は買い物代金だけではありません。遅延損害金というものも発生します。
滞納したその日から返済を完了する日まで遅延損害金は発生します。遅延損害金の負担は各会社によって異なりますが、au Payカードでは支払い方法に応じて割合が定められています。
一括払いの料金に対しては年率14.55%、分割払いでは年率2.99%が滞納料金に対してそれぞれ科せられます。なお分割払いでは最小の2回払いでも最大の24回払いでも一律2.99%です。
このように遅延損害金の負担額は一日毎に増えていきますので、滞納をしている場合は可能な限り最短で完済することを考えて行動すべきでしょう。
支払い期限から2週間前後で利用が一時的に制限される
またau Payカードでは、料金を滞納しているユーザーに対してはクレジットカードの利用を制限するという対処方法も取っています。具体的なタイミングとしては、支払い期限から約2週間が経過した時に一時的に利用が制限されるようです。
例えば、6月15日の引き落としに間に合わなかった場合は、おおむね6月29日までに滞納料金を払わないとクレジットカードが使えなくなる、ということです。
もし、利用残高は足りているはずなのにクレジットカードが使えなくなっている、ということがあれば、カードが利用停止になっている可能性があります。引落状況は引落予定日の翌日以降に登録口座の通帳もしくは入出金明細などで確認が出来ますので、見てみましょう。
利用停止後も尚、未納となれば強制解約となる
クレジットカードが利用停止になっても、まだ料金を支払わなければいずれ強制解約の措置が取られます。
強制解約が行われるタイミングは明確に記載されていません。そのため、滞納に気付いたときはすぐに支払う必要があります。
一度強制解約されてしまうと今後au Payカードは再発行が一切できなくなってしまいますし、強制解約の事実が信用情報にも記録されてしまいます。いわゆるブラックリスト入りということになってしまい、最大5年間がau Payカードは勿論、他社との契約も出来なくなります。
強制解約後も支払いをしなければ、最悪の場合裁判にまで発展し、財産の差押えという最終手段が取られる可能性も十分にあります。
このような事態に陥らないためにも、この次に紹介する方法を利用して、支払いを済ませる必要があります。
auクレカの支払いが残高不足で引落ができなかった後の支払方法
残高不足でauクレカの支払いを滞納してしまった場合、その後の支払い方法は3つあります。
- 再引落し
- 指定の金融機関口座に振込む
- コンビニで支払う
auじぶん銀行や三井住友銀行など一部の銀行では再引落しに対応してくれます。再引落しなら、期限までに入金しておけば勝手に支払いを済ませてくれますので、一番簡単な方法と言えるでしょう。
残念ながら利用している金融機関が再引落しに対応していなければ、自分自身で指定された金融機関口座に振り込むか、コンビニで支払いを済ませる必要があります。三菱UFJニコスから届く書類に支払い方法と支払い金額の詳細が記載されていますので、その案内に従って払ってください。
銀行によっては再引落しで支払える
全ての銀行が対象となっているわけではありませんが、銀行によっては再引落しで支払いを行うこともできます。
再引落しの場合、引落し日までに口座にお金を入れておけばよいです。再引落しで支払ってしまえば、カードの利用停止も解除されますし、強制解約となったり信用情報に傷が付いたりする心配はなくなります。
以下では再引落しに対応している銀行を紹介しますが、それぞれ引落しのタイミングは異なりますので、事前に確認しておきましょう。
再引落がある銀行
再引落しに対応している銀行は以下の通りです。
- auじぶん銀行
- 三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行、横浜銀行、千葉銀行、京都中央信用金庫、北洋銀行、ローソン銀行
auPAYカードとグループが同じであるauじぶん銀行では、月に4回再引落しを行ってくれます。詳細な日付はその時によて異なりますが、WEBサイト上でその都度公表してくれています。目安としては、15・20・25・30日に行われると考えておけば良いでしょう。
三井住友銀行では、請求月の月末まで、毎営業日に再引落しを実行しています。例えば5月15日の引落しに間に合わなかった場合、5月31日までならいつでも再引落しをしてくれます。口座に入金されしておけば勝手に引落とされるので便利です。
それ以外の金融機関については詳細な情報は公表されていませんが、再引落し自体は対応していますので、各カスタマーセンター等に確認すると良いでしょう。
指定された金融機関口座に振り込み
登録口座では再引落しに対応していない場合、金融機関口座に振り込みを行うように指示されると思います。次の項目で送金依頼書を利用してコンビニで支払う方法も紹介しますが、金融機関口座に振り込むのが一般的な方法でしょう。
滞納をした時点で三菱UFJニコスから書類が届くと思います。支払いを催促する通達の他に、支払い方法と支払い金額を記載したものが入っているかと思いますので、その指示に従って払いましょう。
振り込み時には手数料がかかりますが、これは当然ながら自己負担となります。
送金依頼書を使ってコンビニで支払う
また届いた書類の中に送金依頼書が同封されていれば、コンビニで支払いを行うことも出来ます。送金依頼書にはバーコードが印刷してありますので、コンビニのレジでそれを読み取ってもらって、店頭で支払いを行います。
auクレジットカードの代金が支払えない時の対処方法
auPayカードの代金が支払えない場合の対処方法は2つです。
- お金を借りて、強制解約前に払う
- 三菱UFJニコスに相談する
強制解約のデメリットはとても大きいので、強制解約は何とかして避けましょう。手元にお金がない場合は親族など身近な人にお金を借りると良いでしょう。親や子供など血の繋がった関係ならきっと助けてくれるに違いありません。
もしお金を借りるのも無理な場合、三菱UFJニコスのカスタマーセンターに連絡をして、返済方法について相談しましょう。きちんと説明をして、返済意思があることを理解してもらえれば、ゆとりのある返済プランを考えてくれるでしょう。
強制解約になる前に支払う
先ほども伝えましたが、auPAYカードが一度強制解約となってしまうと、非常に大きなデメリットが待っています。
強制解約になるまで放置すれば遅延損害金が積み上がりますし、強制解約に事実は信用情報に傷をつけることにもなります。また、先延ばしにすればするほど、払いづらくなっていきます。
ですので、強制解約になる前に支払いをしておきましょう。
身近な人にお金を借りてでも支払う
返済をするためには当然ながら滞納分のお金が必要ですが、滞納している人がそのお金を用意することは容易ではないでしょう。そこで身近な人からお金を借りてきて、それで支払いをすることを勧めます。
身近な人と言っても、近くにいる人なら誰でも良い訳ではありません。好ましいのは両親や祖父母、子供などといった血のつながった親族です。友人や恋人にお金を借りるのは気が引けるかと思いますが、これらの親族なら比較的相談がしやすいのではないでしょうか。
相談を受ける側からしても自分の子供、孫、もしくは親が困っていれば何とかして助けてあげたいと思うことでしょう。金融機関からの借入とは違って利息も取られないでしょうし、返済期限もゆとりを持って設定してくれるはずです。恥ずかしがらずに、相談してみてはいかがでしょうか。
三菱UFJニコスカスタマーズセンターに今の状況を説明し相談する
身近な人からお金を借りることが出来ないという場合は、保証会社である三菱UFJニコスのカスタマーセンターに今の状況を説明して、相談をしましょう。
相談と言ってもお金を貸してほしいと言うではありません。月々の返済額を少額にしてもらったり、返済期限を延ばしてもらう、といった相談をするのです。
三菱UFJニコスとしても滞納している料金が戻って来さえすれば、滞納が続くより良いはずです。
カスタマーセンターに連絡をする際は、返済する意思はあることを説明した上で、自分自身の置かれた状況をきちんと話し、事情を理解してもらうことが大事です。高圧的な態度で迎えられるということはありませんので、怖がらずに連絡をしてみましょう。
auクレジットカードの利用停止の原因と解除する方法
auPAYカードが使えなくなるのは、以下のような理由が考えられます。
- 料金を滞納している
- 利用限度額を超えている
- 暗証番号の間違い
- 原因不明
料金の滞納だけが原因とは限りません。
利用限度額を超えて買い物をしてしまった場合、当然ながらそれ以上の利用は出来なくなります。再度使えるようにするには、現在の請求額を支払ってしまう、もしくは利用限度額を増額する必要があります。
暗証番号を何回も間違ることでもカードの利用は一時的に制限されてしまいます。これはカードの不正利用を防ぐために取られる措置ですが、本人のミスでもロックがかけられてしまいます。
また、それ以外の原因も考えられます。例えば、磁気不良であれば外から見ただけでは分かりません。上記の原因に当てはまらない場合は一度カスタマーセンターに連絡をして、原因を調べてもらう方が良いでしょう。
支払い遅れが原因なら支払いを済ます
auPAYカードでは最初の支払い期限から約2週間後にカードの利用が一時停止されます。もし支払いに遅れているのなら、支払ってしまいましょう。
支払い方法は再引落し・指定口座への入金・コンビニでの支払いのいずれかですが、支払いの事実が確認されればすぐにカードの利用は再開します。一般的に、コンビニ払いは情報の反映が遅いため、他の方法に比べて再開まで時間がかかると言われています。
ただし、強制解約となっている場合は仮に全額支払いをしたとしても、カードの利用は復活しませんので、注意が必要です。
利用限度額を超えているなら増額申請をする
支払いに遅れていないのにカードの利用が出来ない場合、利用限度額を超えていることが一番多い原因です。
現在の利用限度額や利用金額は「会員専用サイト」もしくは「自動音声」から確認が出来ます。確認した上で利用限度額を超えているようでしたら、次回の引落し日まで待つか、利用限度額を増額しましょう。
増額を行う場合、auフィナンシャルサービスコールセンターに連絡をして、増額の旨を伝えた上で審査を受ける必要があります。誰でも増額が出来るわけではなく、審査に通過した人のみが可能となります。なお、審査完了までは3日ほどかかるようです。
暗証番号を何回も間違えてロックがかかったなら暗証番号変更手続きをする
暗唱番号を何度も間違えるとロックがかかってしまい、利用が制限されます。
この場合、カードを再び利用できるようにするには暗唱番号の変更が必要です。増額申請と同様にauフィナンシャルサービスコールセンターに連絡をして、手続きを行ってください。
セキュリティ上の観点から、暗唱番号の変更が出来るのはカード利用者本人に限定されています。
原因不明ならauフィナンシャルサービスコールセンターに電話で問い合わせる
以上の対処方法でもカードの利用が戻らない場合は、auフィナンシャルサービスコールセンターに連絡をして原因を調べてもらう必要があるでしょう。
特に何の問題も見受けられないのにカードが使えない場合、カードの磁気不良が原因とも考えられますが、これは表面上は全く分かりません。また、カード不正利用検知システムというものでauPAYカード側から利用を制限されているケースも考えられます。
いずれにしろ、利用者自身ではどうしようもありませんので、一度連絡をしてみましょう。
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この記事の監修者 | 山口みき |
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自己紹介 | 金融WEBメディア運営・管理経験(3年以上)を活かし「お金借りる今すぐナビ」の編集・監修を担当。FP技能士や貸金業務取扱主任者・クレジット債権管理士の資格取得にも前向きに取り組んでおり、借り入れに関する疑問や不安に応えるため、常に正確で専門的な情報提供に努めています。 |
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