給料は毎月決まった日に支給されるのが基本です。
しかし、冠婚葬祭や病院代などは突発的に発生するものであり、次の給料日まで待てないこともあります。
このようなときに給料の前借りができれば安心ですが、勤務先によっては対応してくれないこともあります。
そこで、ファクタリング業者を通じて給料の前借りができる給料ファクタリングを利用すれば、給料日前にお金を受け取ることが可能です。
ただし、利用にあたっては手数料が発生する上、利息制限法の適用がないため高手数料になる傾向があります。
業者選びに失敗すると、給料が大きく減少するほか、強引な取り立てをされるおそれがあります。
そのため、給料前払いサービスを導入している勤務先であれば、この制度を利用して前借りをすれば手数料はかからず取り立てもありません。
なお、給料ファクタリングは慢性的に前借りをしてしまうおそれがあり、資金不足を解消させるどころか悪化させる原因にもなりかねないため、前借りをせずに済むように努力をすることが重要です。
- 給料ファクタリングは手数料を支払う前借り
- 給料ファクタリングは業者選びが肝心
- 給料ファクタリングは借り入れと比べて高手数料
- 給料ファクタリングでは根本的な資金不足を解消できない
- 給料前払いサービスを利用しての前借りが理想
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給料を前借りできる給料ファクタリングとは
給料は勤務先から労働者に対して直接支払われるのが原則です。
(賃金の支払)
第二十四条 賃金は、通貨で、直接労働者に、その全額を支払わなければならない。(引用元:労働基準法 | e-Gov法令検索)
前借りは、労働者が勤務先から給料日前に給料の一部支給を受けることであり、原則を逸脱するものではありません。
これに対して、給料ファクタリングは、労働者が給料を受け取る権利をファクタリング業者に売却して現金を受け取るものです。
給料ファクタリングも事実上は前借りと変わりませんが、手数料の支払いがあるため、本来受け取るはずだった給料より手元に残る金額が減ることになります。
(給料前借り・前払いアプリ・サービス・サイトの仕組みやデメリット)
給料ファクタリングには勤務先を介さない2者間ファクタリングと、勤務先を介する3社間ファクタリングがあり、2者間ファクタリングが給料ファクタリングの大部分を占めますが、手数料が高いという問題があります。
給与債権を買い取ってもらいお金を借りる仕組み
雇用主と労働者の間で労働契約を締結すると、労働者は雇用主に対して労働をする義務が発生し、雇用主は労働者に対して給料を支払う義務が発生します。
給与債権とはこの雇用主が労働者に対して負う義務のことをいいますが、雇用主は給料日までは支払う義務を負わないため、労働者は給料日前に原則給料を受け取ることができません。
ファクタリング業者を利用すれば、給料日前でもお金を借りることができますが、買い取ってもらった給与債権に対する手数料を支払うことになります。
給料日前にお金を借りれるが、手数料で手元に残るお金は減る。
そのため、給料ファクタリングを利用したときは、事実上給料を満額受け取れなくなってしまうため、借金よりも手軽に利用できる一方で、リスクも潜んでいることを理解した上で利用することが大切です。
給料日に前借りしたお金に手数料を乗せて支払う
給料ファクタリングは端的に言うと、手数料を支払う前借りです。
給料の前借りは労働基準法で認められた権利ですが、病気や出産などの非常の場合しか認められません。
(非常時払)
第二十五条 使用者は、労働者が出産、疾病、災害その他厚生労働省令で定める非常の場合の費用に充てるために請求する場合においては、支払期日前であつても、既往の労働に対する賃金を支払わなければならない。(引用元:労働基準法 | e-Gov法令検索)
したがって、勤務先によりますが、生活費の補填などの単にお金が必要という場合は、前借りができない可能性があります。
給料ファクタリングを使えば、特定の場合に該当しなくても前借りが可能ですが、ファクタリング業者に手数料を支払わなければなりません。
なお、ファクタリング業者を介することなく、勤務先から直接前借りをしたときは手数料の支払いは発生しませんが、給料日にはすでに受け取った分を差し引いた給料が支給されます。
2者間ファクタリング:個人・ファクタリング業者
2者間ファクタリングは、個人とファクタリング業者の間で給与債権の売買を行う、一般的な給料ファクタリングです。
給料日に受け取る予定の給料全額から手数料を差し引いた金額を受け取り、個人が給料日に支給された給料全額をファクタリング業者に直接支払います。
勤務先を介さないため、ファクタリングを利用したことを勤務先に知られることはなく、勤務先にバレたくない人には適していますが、支払う手数料が高い傾向にあります。
2者間ファクタリングは、勤務先に知られることなくファクタリングを利用できる。
実質的に給料が減額されることになるため、次回の給料日までは少ない給料で生活をしなければなりません。
3社間ファクタリング:個人・ファクタリング業者・勤務先
3社間ファクタリングは、個人とファクタリング業者に勤務先を加えて給与債権の売買を行う安全なファクタリングです。
勤務先に対してファクタリングを利用することを伝えることになるため、勤務先に内緒で利用することは不可能ですが、ファクタリング業者への支払いは勤務先が担当します。
そのため、支払い忘れによる督促を受けることがなく、心理的に安心して利用することができます。
ファクタリング業者としても勤務先が支払いを保証してくれるため、回収不能になるリスクを減らすことができることから、2者間ファクタリングより低金利でお金を借りることができます。
3社間ファクタリングは低金利で利用できる傾向にある。
ファクタリングで給料を前借りする流れ
ファクタリングで給料を前借りするときは次のようなステップがあります。
- 審査
- 契約
- 融資実行
- 返済
まずは申し込みをして審査を通過しなければなりません。
審査にあたっては、設定されている審査基準のクリアが必要です。
また、即日融資を希望するときは、営業日の午前中など少しでも早い時間帯に申し込むことが大切です。
審査に通ったら、本人確認書類などの必要書類を準備して契約を交わし、融資実行を待ちます。(マイナンバーカードでお金を借りる方法)
給料日になって給料を受け取ったら、ファクタリング業者に手数料を上乗せした金額を支払って手続きが完了します。
なお、3社間ファクタリングのときは、審査に申し込む前に、勤務先にファクタリング利用について了承を得るステップが加わります。
さらに、返済は勤務先が請け負うため、最後の返済はなくなり、前借りを受け取ったら完了です。
給料ファクタリングは即日融資ができる業者もある
ファクタリング業者の中には即日融資に対応しているところもあります。
ただし、即日融資に対応しているカードローンと同じで、即日融資ができるかどうかは申し込むタイミングによります。(即日とは?今すぐお金を借りる時の「即日」の意味」)
給料ファクタリングは審査があるため、申し込んですぐに振込が実行されるわけではありません。
そのため、休業日明けの営業日や午後に申し込んだときは、即日融資が実行されないこともあります。
したがって、給料ファクタリングで即日融資を希望するときは、平日の午前中に申し込むのが賢明です。
給料ファクタリングは、平日の午前中に申し込めば即日融資の可能性あり。
もっとも、即日融資に対応していないファクタリング業者もあるため、今すぐお金が必要なときは事前に確認が必要です。
前借りを受けるには審査がある
ファクタリングを利用して前借りを受けるためには、審査に通過することが条件です。
給料ファクタリングは、給料から返済されることが原則保証される仕組みになっていますが、退職などで給料を受け取れないにも関わらず、申し込む人がいないとも限らないため、在籍確認を実施する業者もあります。
在籍確認があると、2者間ファクタリングでも勤務先にバレる可能性がある。
また、ファクタリング業者は、万が一、給料の出どころである会社が倒産や廃業したときは、回収できなくなるリスクを負うことになります。
そのため、買い取る給与債権が安心できるものであるかを確認するのは当然です。
ファクタリングで給料を前借りするのは安全?
ファクタリングは本来、売掛金を売却してお金を借りるものであり、自営業者を対象としたサービスです。
そのため、給料所得者向けのファクタリングについて、危険性を唱える人もいますが、給料ファクタリングに違法性はありません。
ただし、債権の買い戻しなど一定の条件を具備する契約内容である場合は貸金業に当たるため、利用する業者が貸金業の登録を受けている場合に限ります。
無登録業者は異常に高額な手数料を要求したり、過剰な取り立てをしたりなどの悪質な行為をすることがあります。
したがって、給料ファクタリングの安全な利用には、相手方が正規の貸金業者であることを確認することも得策です。
貸金業者を騙る悪徳業者もいるため、登録貸金業者情報検索サービスと照合して安全性を高めることが大切です。
なお、正規業者であってもファクタリングを取り締まる法律がなく、手数料が高い業者が多いのが実情なため、手数料が低い業者を選ぶのが安全な利用につながります。
ファクタリング業者は金融庁から貸金業登録を受けている
給料ファクタリングは、給与債権をファクタリング業者に売却して、手数料が差し引かれた金額を給料日前に受け取り、給料日に給料から手数料を上乗せした金額を支払うものです。
手続きの流れからすると債権譲渡契約(売買契約)であり、貸金業には該当しません。
しかし、契約内容や取引の実態によっては、給料ファクタリングは貸金業の登録が必要な業態であることを金融庁が発信しています。
○ 売主が債権を買い戻すこととされている
○ 売主自身の資金によりファクタリング業者に支払をしなければならないこととされている
などといったようなものについては、貸金業に該当するおそれがあります。(引用元:ファクタリングの利用に関する注意喚起:金融庁)
貸金業の登録を受けている業者は不当な営業をしないため、安全に利用することができます。
金融庁から登録を受けているかどうかは登録番号で確認ができ、()の中の数字は更新の回数です。
登録期間が長いからといって安全とは一概には言えませんが、1つの判断材料にはなるため参考にするのが得策です。
違法性はないがファクタリング業者選びに注意
給料ファクタリング自体に違法性はありませんが、ファクタリング業者選びには気をつけておかなければ、トラブルに巻き込まれる可能性があります。
気をつけるのは次の2つです。
- 手数料
- 貸金業登録
給料ファクタリングは貸金業に該当しない限り、手数料を規制する法律がありません。
したがって、借り入れと比較すると高額な手数料で契約を迫られることもあります。手数料が高いと給料から差し引かれる額が増えてしまうため、少しでも金利が低い業者を選ぶのが賢明です。
また、貸金業の登録を受けていない悪徳業者が入り込みやすい業態であるため、取引の相手方が正規業者であるかを確認することが大切です。
金融庁が提供している登録貸金業者情報検索サービスを利用すれば確認することができます。
ファクタリングで給料を前借りする時の注意点
給料ファクタリングは法律による規制がないため、危険な取引となる可能性があることを理解し、安全な取引ができるように以下の点に注意することが大切です。
- 事実上給料が減少する
- 前借りが常習化する可能性がある
- 給与債権を売却しても取り立てはある
- 借り入れよりも手数料が高い
- 違法業者が蔓延る業界である
給料ファクタリングは利息制限法の適用を受けないため、手数料の上限は定まっておらず、業者が自由に設定可能です。
そのため、消費者金融で借り入れをするよりも支払う手数料が高くなって受け取る前借り分が減少し、結果として、またお金が必要になってファクタリングに依存してしまうおそれがあります。
また、給与債権を売却しても返済ができなければ取り立てが行われる上、ヤミ金などの違法業者や悪徳業者が多い業界でもあるため、法外な手数料による契約や過剰な取り立てなどの被害に遭う危険もあります。
翌月の給料日までの生活が厳しくなる
通常の前借りであれば、給料を分割してもらうに過ぎないため、給料が減ることはありません。
しかし、給料ファクタリングは手数料を支払わなければならないため、本来受け取る給料よりも少ない金額しか残りません。
したがって、次月の給料日までは少ない給料での生活を余儀なくされます。
資金不足を解消するために給料ファクタリングを利用したのに、かえって生活が厳しくなるジレンマがあります。
給料ファクタリングは資金不足を加速させる危険性がある。
そのため、毎月の生活に余裕がない人が給料ファクタリングを利用するのは、支払不能になる可能性が高くて危険です。
給料ファクタリングは、ギリギリの生活をしていない人に適した資金調達方法といえます。
前借りに依存してしまう
給料ファクタリングは、翌月の給料で返済が終わる短期間での取引であることや、給料以上の金額を利用できず、返済できることがある程度確定しているため、気がねなく利用してしまいがちです。
加えて、給料ファクタリングは利用の度に手数料を引かれるため、資金不足が慢性化してしまい、常習的に前借りをしてしまう負のスパイラルに陥る可能性があります。
そもそも、前借りは給料日前に給料を受け取れるだけであって、資金不足を解決できる方法ではありません。
前借りを繰り返しても資金不足は解消されない。
前借りから脱却するためには、昇給や副業で収入を増やしたり、生活を改善して支出を抑えるなどの努力が必要になります。
返済できないと取り立てが行われる
給料ファクタリングは、借り入れと違って返済が滞るケースは限りなく少ないですが、何らかの理由によって給料が減ってしまった場合には、返済ができなくなる可能性はあります。
もっとも、給与債権はファクタリング業者に売却しているため、返済ができなかったとしても労働者にその差額を支払う義務は本来ありませんが、取り立てをされるのが実情です。
給料ファクタリングには、貸金業法のような取り立てを規制するようなルールがないため、勤務先に対して督促の電話が行われることもあります。
返済ができないと勤務先に連絡が入る可能性がある。
そのため、返済ができないときは必ず相談をして、返済期日を延長してもらうなどの対応が必要になります。
手数料(利息)が高い(15~20%ほど)
給料ファクタリングは、出資法や利息制限法のような手数料の上限を規制する法律が存在しません。
そのため、ファクタリング業者が負うリスクを考えて、独自で決定した手数料となるため、手数料は業者によって異なりますが、概ね15%〜20%ほどの業者が多いです。
なお、年率ではないため、消費者金融と比較すると高額な利息を支払うことになります。
以下は同じ金額で給料ファクタリングと、消費者金融を1ヶ月利用したときの比較です。
申込先 | 金額 | 利率 | 利息または手数料 |
---|---|---|---|
給料ファクタリング | 10万円 | 18.0% | 18,000円 |
消費者金融 | 10万円 | 年18.0% | 1,479円 |
このように、同じ10万円を借りて次の給料日で返済するのであれば、いかに給料ファクタリングの手数料が高額であるかがわかります。
違法業者・ヤミ金業者が関与している可能性がある
ファクタリングを規制する法律は存在しないため、ヤミ金などの違法業者が多く活動しているのが現状です。(絶対借りれるヤミ金はある?)
そのため、ファクタリング業者の選定には十分に注意する必要があります。
第一に、手数料が相場よりかけ離れているときは、ヤミ金などを疑って取引しないのが鉄則です。
ファクタリングの相場を超える手数料を提示されたときは取引をしない。
また、契約内容に売却した給与債権の買戻特約があるときは、貸付と遜色ないため貸金業に該当します。
したがって、このような契約内容で取引をするときは、相手方は登録業者でなければならず、無登録業者であるときはヤミ金またはヤミ金が関与している業者であると判断し、取引をしてはいけません。
前借りする時は給料ファクタリングより「給料前払いサービス」がおすすめ
外部業者を利用した前借りは給料ファクタリングだけではありません。
企業が導入する給料前払いサービスもあります。
給料ファクタリングは利用に当たっては労働者が手数料を支払いますが、給料前払いサービスは手数料などのコストを支払うのは企業であり、労働者の負担はありません。
また、給料前払いサービスの外部業者は前借り分を立て替えることはあっても、労働者に対して貸付をするわけではないため、貸金業に該当するかどうかを心配する必要もありません。
加えて、企業が外部業者を吟味して導入を決定するため、違法業者が介入する余地がなく、安全に利用することができます。
もっとも、導入している企業は限られており、勤務先が給料前払いサービスを導入していない場合は、利用することはできません。
給料ファクタリングと給料前払いサービスの違い
給料ファクタリングと似たような前借りで、給料前払いサービスがあります。
給料ファクタリングは勤務先が関与しているものではなく、文字どおり「サービス」ではないため、利用するときは手数料を支払わねばなりません。
また、利用できるかどうかは審査次第であるため、申し込んでも利用できないこともあります。
これに対して、給料前払いサービスは、労働基準法で定められている前借りを、勤務先が福利厚生として導入して提供するサービスであるため、利用するときに手数料などは一切かかりません。
給料前払いサービスは無料で安全に利用できる。
その上、労働者は申請すればすでに発生している賃金の一部を受け取ることができ、審査によって受け取れないことはありません。
会社が導入するサービスなので個人向けではない
給料前払いサービスのほうが無料かつ安全に前借りができるため、前借りをすべき状況になったときは誰もが利用したいと思うはずです。
しかし、給料前払いサービスは自分の意志だけでは利用することはできません。
給料ファクタリングは自分の意志で利用するかどうかを決めることができますが、給料前払いサービスは勤務先が導入していなければ利用することはできません。
雇用維持や充実した福利厚生を目指して導入している大企業もあるため、今後導入する企業が増える可能性は高いです。
一方で、導入には一定のコストがかかることや、導入している勤怠管理システムとの連携ができない場合があるなどの問題があり、普及するまでにはまだまだ時間がかかると思われます。
給料ファクタリングに代わるものはある?
給料ファクタリングに代わるお金を工面する方法は次のようなものがあります。
- カードローン
- クレジットカードのキャッシング枠
- 生命保険の契約者貸付制度
- 生活福祉資金貸付制度
カードローンとクレジットカードのキャッシング枠、生活福祉資金貸付制度の利用にあたっては審査があります。
特に、カードローンとクレジットカードのキャッシング枠は総量規制の対象となるため、年収の3分の1を超えて借り入れをすることはできません。
契約者貸付制度は審査なしで借り入れができますが、保険の加入期間が短いときや、契約している保険に解約返戻金がないときは利用することができません。
生活福祉資金貸付制度が最も低金利で利用できますが、要件を満たしている必要があります。
カードローン
カードローンはローンカードを用いて借り入れをする、代表的な借入方法の1つです。
近年ではカードを所有することのリスクやスピーディーな借り入れを目的に、ローンカードがないカードローンもあります。
設定された限度額の範囲内であれば自由に借り入れができるのがカードローンの特徴です。
利便性が高い一方で、返済しては借りるを繰り返してしまうおそれがあり、元金がなかなか減らずに支払総額が膨れ上がるデメリットもあります。
カードローンは手軽に借り入れができるため、不必要な借り入れをしないように管理が必要。
銀行カードローンのほうが金利が低い傾向にありますが、設定される金利は限度額によっても変動するため、一概には言えません。
クレジットカード(キャッシング枠)
クレジットカードは商品やサービスの後払い決済方法として利用するのが基本的な使い方ですが、クレジットカードでお金を借りるキャッシング枠は借り入れもできます。
しかし、キャッシング枠はショッピング枠と別枠ではなく、ショッピング枠も含めた総利用枠の一部に過ぎないため、分割払いや一括払いの利用状況によっては借り入れができません。
キャッシング枠はショッピング枠によって制限されることがある。
また、ショッピング枠は割賦販売法、キャッシング枠は貸金業法の適用を受けるため、審査はそれぞれ行われ、ショッピング枠の審査は通ってもキャッシング枠の審査には落ちることもあります。
生命保険でお金を借りる
生命保険には契約期間中に保険を解約したときに、それまでに支払っていた保険料の一部を返金する解約返戻金があるものがあります。(生命保険からお金を借りれるの?)
保険を解約すれば現金を受け取ることができますが、何かあったときのための備えがなくなってしまいます。
解約返戻金の一部を借りることができる契約者貸付制度を利用すれば、保険を解約する必要はありません。
契約者貸付制度は借り入れやローンよりも金利が低く、解約返戻金を担保とするため審査がありません。
契約者貸付制度は審査なしかつ低金利で利用できる。
ただし、契約者貸付制度の返済途中で保険を解約したときは、解約返戻金で相殺されるため、手元に現金が残らないこともあります。
国からお金を借りる(生活福祉資金貸付制度)
市役所でお金を借りる生活福祉資金貸付制度は、次の世帯に属する人が申請できる国の融資制度です。
- 低所得者世帯
- 障害者世帯
- 高齢者世帯
上記の世帯に属していない場合は申請ができませんが、災害時などに特例で貸付を行うこともあるため、対象者かどうかは居住地域の社会福祉協議会に問い合わせれば確認することができます。
総合支援資金及び福祉資金、教育支援資金、不動産担保型生活資金の4種類があり、それぞれ融資額や返済期間、資金使途などが異なります。
原則連帯保証人が必要ですが、連帯保証人がいないことを理由に融資の決定が下りないことはありません。
連帯保証人がいる場合は無利子での借り入れが可能で、連帯保証人なしでも年1.5%での超低金利で借り入れができます。
給料ファクタリングでトラブルになった時の相談・問い合わせ先
万が一、給料ファクタリングが原因でトラブルに巻き込まれたときは、以下の窓口に相談もしくは問い合わせをするのが賢明です。
窓口 | 電話番号 | 受付時間 |
---|---|---|
金融庁 金融サービス利用者相談室 | 0570-016811(IP電話03-5251-6811) | 平日10時~17時 |
日本貸金業協会 貸金業相談・紛争解決センター | 0570-510510(IP電話03-5739-3861) | 平日9時~17時 |
警察 各都道府県警察相談ダイヤル | #9110 | 平日8時30分~17時15分 |
消費者庁 消費者ホットライン | 188 | 平日10時~12時、13時~16時 |
上記以外でも、弁護士などの専門家に相談することで適切な対処をしてもらえますが、相談料などの料金が発生します。
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この記事の監修者 | 山口みき |
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自己紹介 | 金融WEBメディア運営・管理経験(3年以上)を活かし「お金借りる今すぐナビ」の編集・監修を担当。FP技能士や貸金業務取扱主任者・クレジット債権管理士の資格取得にも前向きに取り組んでおり、借り入れに関する疑問や不安に応えるため、常に正確で専門的な情報提供に努めています。 |
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