お金を借りる相談【Q&A】

お金を借りて投資はあり?カードローンで借金をして資金を作る時の注意点等解説

本気でお金を貯めたいと考えた時には、どのような方法が考えられるでしょうか。

銀行に長期間にわたって定期預金でお金を預けたとしても現在の金利は0.2%程度です。
100万円を1年間預けたとしても利息は2,000円程度にしかなりません。

だからといって副業でお金を稼ごうとしても限界があるのではないでしょうか。そこで、賢くお金を稼ぐ方法の1つが投資です。

投資の種類
  • 株式投資
  • FX
  • 不動産投資
  • 仮想通貨

その他にもスキルや資格を得て収入をアップさせるための努力も自分自身への投資といえるでしょう。

しかし、投資をするためには資金が必要です。
最も堅実な方法は、頑張ってお金を貯めることでしょう。しかし、日々の生活費に精一杯で、お金はなかなか思うようには貯まりません。

それでは投資をするための先立つ資金を、まずは借りることで調達するのはいかがでしょうか。安定した収入がある成人であれば、カードローンなどを利用して投資するための資金を借りることは可能です。

今回の記事ではカードローンでお金を借りて投資をするための方法や注意点などを詳しく解説します。

この記事でわかること
  • お金を借りる投資では返済額以上の利益をだす必要がある
  • お金を借りて投資する場合にはカードローンの利用がおすすめ
  • カードローンを活用すればタイミングを逃さず投資ができる
  • 借金をした投資が失敗した場合には投資の損失と借金返済の2重苦におちいる
  • 借金をして投資をする場合には冷静な判断がもとめられる
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お金を借りて投資をするのはOK

投資とは利益の獲得を目的として自己資金を投入することです。
しかし、日々の生活費にプラスして投資に活用できる資金が手元にあれば問題は、ありませんが、実際には投資をしたくてもお金がないのが現実ではないでしょうか。

まとまったお金を投資の利益で得たいと考えるのであれば、まずはそのための資金をカードローンで借りて調達するもの方法のひとつです。

お金を借りる投資はありの理由
  • カードローンであれば使用用途は自由
  • 返済を続けていれば問題はおこらない
  • まとまった額の資金が調達できる
  • 投資で利益が出れば借りたお金の一括返済が可能

確かにカードローンでお金を借りて投資で儲けるのは可能です。ただし投資をすれば必ずリターンがある、つまり儲かるわけではありません。

投資とは将来的な利益を目論んでお金を投入しますが、当てが外れて損をする場合も少なくありません。

カードローン・フリーローンの使用用途は問われない

銀行などの金融機関に株式やFXに投資をする理由で融資を申し込んでも借りられる可能性は低いでしょう。もしも投資で損をした場合には、貸したお金を回収できない恐れがあるからです。

投資のためにお金を借りるのであれば、カードローンもしくはフリーローンの活用がおすすめです。

カードローンとは

カードローンとは銀行や消費者金融などが個人向けに融資をおこなう仕組みです。決められた限度額までは何度でも借入可能な専用カードが発行されるためカードローンと呼ばれています。

フリーローンとは

フリーローンとは個人が使用用途を限定されずにお金を借りられる仕組みです。カードローンとの違いは一度借りたあとの追加融資ができません。審査もカードローンよりは厳しいといわれていますが、金利は安めに設定されています。

カードローン・フリーローンともに使用用途は問われないので投資への活用は可能です。

返済が滞らなければ問題なし

カードローンで借りたお金は、毎月決められた日に元金と利息を返済しなければなりません。
返済する利息額は、金利(年率)によって決まります。

主なカードローンの金利は、以下のとおりです。

カードローン 金利(年率)
三井住友銀行カードローン 1.5%~14.5%
三菱UFJ銀行カードローンバンクイック 1.8%~14.6%
アコム 3.0%~18.0%
アイフル 3.0%~18.0%
プロミス 4.5%~17.8%

毎月の利息額は次の計算式でわかります。

毎月の利息額=(借入残高×金利)÷365日×30日

たとえば金利18.0%で100万円借りた場合の翌月の利息額は以下のとおりです。

(1,000,000円×18.0%)÷365日×30日=14,794円

毎月の返済元金に利息をプラスした額が返済額です。
この金額を約定返済額と呼び、毎月遅れずに返済を続けていれば問題はありません

しかし、返済の遅延は厳禁です。
返済が遅れた場合には翌日から遅延損害金が発生し、返済額の増加につながります。さらに遅延日数が長くなれば契約の強制解除や借入金の一括返済をせまられます。

目的別ローンで借りたお金は使えない

個人がお金を借りる方法は、カーローン・フリーローンの他にも目的ローンがあります。
目的ローンとは決められた用途に対して融資される個人向けローンです。

主な目的ローン
  • 住宅ローン
  • リフォームローン
  • 自動車ローン
  • 教育ローン
  • ブライダルローン

目的別ローンはカードローンやフリーローンよりも有利な金利で借入可能です。ただし、使用用途必要な金額をあらかじめ明確にして申請しなければなりません。
必要金額の見積書や、実際に試用した証明書の提出を求められる場合があります。

しかし、投資のためのお金を借り入れることはできません。もしも、目的ローンで借りたお金を申請と異なる用途で使用した場合にはペナルティの対象になります。そして、悪質な契約違反として信用情報に登録される恐れがあります。

でも借金投資はおすすめできない

お金を借りて投資をすることを「借金投資」と呼ぶ場合があります。借金投資であっても、きちんと利益が出て借りたお金を返せれば問題はありません。

しかし、借金投資には予想外のリスクやデメリットが発生する場合があります。

  • 利益がでずに借金の返済ができなくなる
  • 投資詐欺などの悪質なトラブルに巻き込まれる

借金投資をして、もしも利益が出なくても借りたお金が返済可能であればそれほど問題にはなりません。しかし、株式投資やFXなどでは一気に大きな損失を出してしまい、借りたお金の返済すらできなくなるケースも考えられます。

また株式や不動産では、甘い言葉で投資を誘うような詐欺に合う恐れもあるので、お金を借りるデメリットを認識し、しっかりと検討と確認をおこなうことが重要です。

カードローンでお金を借りてできる投資方法

個人がお金を借りてできる投資方法は、次のような種類があります。

投資方法の種類
  • 株式投資で配当を得る
  • FXの通貨取引で利益を得る
  • 不動産に投資して値上がりを待つ
  • 仮想通貨の相場差益で儲ける
  • 自己研鑽に投資する

投資方法を選択する際の重要なポイントは、利益と損失のバランスです。FXや仮想通貨への投資は大きな利益を生む場合もありますが同時に大きな損失を出す場合もあるのでハイリスクハイリターンな投資方法といえます。

株式や不動産への投資もデメリットを出さないためにしっかりとした研究と確認が必要です。
最も堅実な投資は自分自身のスキルを高める自己投資ではないでしょうか。

株を買う

株式とは株式会社が資金調達のために発行する債権を購入し資金を企業に提供する仕組みです。株を取得した会社の業績があがれば株価が上昇し利益が発生し、逆に株価が下がれば損失が生じます。

株式投資では、株価の上昇による配当のほかにも、サービスや商品を優遇する株主優待などのメリットも受けられます。

日本では2018年から「積立から投資へ」をキャッチフレーズにNISA(少額投資非課税制度)が導入されました。NISAは国が個人の資産形成を応援する制度であり、利用することで一定の利益までは非課税で受け取ることができます。
さらに2024年1月からは新NISA制度がスタートし非課税枠や期間が拡大しています。

まずはNISAを活用して少額投資から始めれば、損失を最小限にとどめて利益が獲得できる可能性が高くなります。

FXをする

FXとはForeign Exchangeの略称であり、日本語では「外国為替証拠金取引」という名称です。通貨を交換する際の相場の差を活かして利益を獲得します。
たとえば、1ドル130円の時に交換した米ドルが数日たって1ドル140円となった時に日本円に交換すれば相場の差額で10円得をしたことになります。

一般的な通貨の交換では手持ちの現金が交換対象ですが、FXではレバレッジという仕組みを利用して少額で大きな金額の取り引きが可能です。

手持ちの少ない資金で大きな取り引きができるのはとても魅力的で、うまくいけば一攫千金も夢ではありませんが、万一相場が下落した場合には損失も大きくなってしまいます。

また、FXでは、証拠金を追加する追証があり、その追証が払えないという場面に遭遇する危険性もでてきます。

初心者がFXにチャレンジする場合には、事前に十分な知識を獲得して慎重に行う必要があります。証券会社によっては、FX取り引きを体験できるシュミレーションプログラムを無料で提供しています。
まずは架空取引で経験することをおすすめします。

不動産投資をする

不動産投資とは、マンションなどの不動産を購入して運用益を獲得する投資です。不動産投資の利益獲得は2つの方法があります。

  1. 購入した不動産を貸し出して家賃収入を得る
  2. 土地などの相場があがった際に売却して差益を得る

不動産を購入する場合には多額の資金が必要です。よほどのお金が手元にない限りは金融機関でお金を借りて投資することになるでしょう。
しかし、不動産を購入する場合には住宅ローンなどの目的ローン家や土地を担保にお金を借りる不動産・有担保ローンが利用できるので、カードローンよりはかなり有利な金利で資金調達が可能です。

購入した不動産で家賃収入が得られれば安定した利益があげられます。ただし、借りたお金の返済額以上の家賃収入が見込める場合に限ります。

また売却益(キャピタルゲイン)を狙う場合には、相場の上昇が条件です。売り時が到来するまでは借りたお金を返済し続けなければなりません。

仮想通貨を売買する

仮想通貨とは暗号通貨あるいは暗号資産とも呼ばれ、インターネット上で電子データーでやり取りされる通貨です。web上で流通するので紙幣や硬貨のような実態は存在しません。
仮想通貨に対して日本円や米ドルのような国家や地域で管理されている通貨を法定通貨と呼びます。

仮想通貨は仮想通貨取引所(交換所)で法定通貨と交換が可能であり、その際の交換レートは、常に変動しています。つまり、相場が安い時に仮想通貨を入手して、相場が上昇した際に再度交換すれば差益が獲得できます。

主な仮想通貨交換所
  • Coincheck
  • DMM Bitcoin
  • SBI VCトレード
  • LINE BITMAX
  • GMOコイン

仮想通貨では、FXと同様に証拠金を差し入れることで多額の仮想通貨が手に入れられるレバレッジが可能です。うまく相場を掴めば大きな利益を獲得できますが、逆に大きな損失を被る可能性もあります。

自己投資をする

自己投資は、数ある投資の中でも、もっとも堅実でかつ有意義な投資ではないでしょうか。自分自身のスキルの向上や資格を獲得するための研修や学習への投資です。

仕事に役立つ資格や将来独立して起業するためのスキルを身に着けるために学校や研修などに通う、あるいは通信教育などで勉強するための投資は長期的な視点にたった利益につながる投資といえるでしょう。

収益に結びつく資格
  • 簿記
  • ファイナンシャルプランナー
  • 社会保険労務士
  • 税理士
  • 秘書検定
  • 不動産鑑定士

その他にも多数あります。
また、資格獲得以外にも様々な自己投資が考えられます。

  • スポーツジムに通って身体を鍛える
  • 英語やフランス語などの外国語を身に着ける
  • 脱毛や美容などのセルフコンディションをアップさせる
  • 料理教室に通う

ただし、お金を借りてまで自己投資をするかは慎重に検討する必要があります。結果が出ないまま、月々の返済だけが残るのは避けなければなりません

お金を借りて投資をするメリット

投資とは、先々の利益を当てにして先行してお金を使う行為です。投資をしても必ず利益が獲得できるわけではなく、損失をこうむるリスクと表裏一体です。

ある程度のリスクを覚悟してでもお金を借りて投資をするメリットは次のとおりです。

お金を借りて投資するメリット
  • 手元に資金がなくても投資ができる
  • レバレッジや不動産などの大型の投資ができる
  • 投資したいタイミングを逃さず対応できる
  • 利益の中から毎月の返済ができる

今が投資のタイミングと直感しても、手元に資金がなければ身動きがとれません。カードローンであれば、即座にお金を借りて投資することができます。

元手となるお金がない状態でスタートできる

株式や不動産などに投資する際に、まず始めに必要なのが投資するためのお金です。手持ち資金がなければ投資もできません。

カードローンを活用すれば手元にお金がなくても、お金を借りられます。
カードローンは安定した収入がある成人であれば原則誰でも申し込めます。ただし、カードローンで借りられる金額は年収額の3分の1までに貸金業法で制限されています。

第十三条の二
当該貸付けの契約が個人過剰貸付契約その他顧客等の返済能力を超える貸付けの契約と認められるときは、当該貸付けの契約を締結してはならない。
2 前項に規定する「個人過剰貸付契約」とは、当該個人顧客に係る基準額(その年間の給与及びこれに類する定期的な収入の金額として内閣府令で定めるものを合算した額に三分の一を乗じて得た額をいう)
引用:貸金業法 | e-Gov法令検索

またカードローンを借りる際の審査では、年収に加えて申込者の信用情報も照会されます。過去にカードローンの延滞や債務整理などの事実がある場合には、借り入れは難しいでしょう。

お金を借りて投資を検討するのであれば、まずはカードローンに申し込んで融資枠を確保する必要があります。

タイミングを逃さず投資ができる

ひとことで「投資」といっても、実際には様々な種類があります。

株式投資 企業が発行した株式を購入し、配当金や株価上昇の佐伯・株主優待などで利益を獲得する
FX(外国為替取引) 他国の通貨を売買して為替レートの変動による差益を獲得する
仮想通貨 インターネット上で流通する通貨を取引して、相場差益を獲得する
不動産投資 マンションなどを購入し、家賃収入や転売による利益を獲得する
先物取引 商品を将来的な売買契約をおこない、価格の上昇による差益を獲得する

その他にも投資の種類は様々ですが、一般的に投資をおこなう際に最も重要なことは適切なタイミングで売買をおこなうことと言われています。

特に株式やFX、仮想通貨など相場の変動が激しい投資では、タイミングを逃してはせっかくの儲けるチャンスを逃してしまうことにつながりかねません。

お金を借りて投資をするデメリット

カードローンでお金を借りればタイミングを逃さずに投資資金の調達が可能です。しかし、反面ではお金を借りてまで投資をすることのデメリットも考えられます。

お金を借りて投資をする際の懸念点は、借りたお金を毎月返済する金額よりも投資利益が上回らなければ赤字になるという事です。
しかし、株式やFXなどを始めとした投資案件は、いくら頑張っても自分自身で利益をコントロールすることはできません。

お金を借りて投資するデメリット
  • カードローンの返済額以上の利益がでなければ赤字になる
  • 借りたお金を投資に利用する際には手数料などの経費も見込む必要がある
  • 投資したものの相場が下落して損をすれば大きな借金を抱えることになる
  • 投資の先行きは自分ではコントロールできない

可能であれば損をした際に借りたお金を返せるだけの貯蓄を残したうえでお金を借りて投資するのが望ましいといえるでしょう。

金利、利息以上の利益がないと意味がない

カードローンでお金を借りたら、毎月約定した元金に利息をプラスして返済しなければなりません。利息は借入残高に対する金利(年率)の比率で設定されます。

お金を借りる時の金利(年利)や利息の計算方法は、たとえば、100万円を金利18%で借りた場合、

元金100万円+利息(100万円×18%)=118万円

金利は、年率とも呼ばれ1年間借りた際に支払う利息の比率です。実際には、毎月定額で元金と1ヶ月分の利息を返済します。1ヶ月分の利息は次の計算式で算出できます。

毎月の利息=(借入残高×金利)÷365日×30日

同様に100万円を借りた場合の初月の利息は以下のとおりです。

(100万円×18%)÷365日×30日=14,794円

少なくとも100万円を借りて投資した場合には、1年間で18万円以上、1ヶ月間で14,794円以上の利益が出なければ赤字です。ましてや投資額が目減りした場合には損失が大きくなってしまいます

投資で損をしてもカードローン利息をプラスして返済しなければなりません

投資にかかる手数料も見込んでプラスになる必要がある

投資をする場合には、実際の投資額のほかに仲介や媒介を委託する会社への手数料が発生します。

投資 取り扱い会社
株式・社債・国債 証券会社
FX 証券会社・金融機関
仮想通貨 仮想通貨交換所(取引所)
不動産 仲介会社

手数料は、投資内容や仲介する会社によって違いがありますが、手数料無料の投資はありません。また、手数料は売買の取り扱いにかかわる費用であり、損失が発生した場合でも負担しなければなりません。さらに、手数料は取り扱う金額によって変動します。

投資から利益を得るためには、少なくとも借りたお金の返済額手数料を合わせた金額を見込んでさらにプラスになる必要があります。

自分では利益を操作できない

積極的な投資で利益を獲得しようとしても、残念ながら投資に対するリターンは自分自身では操作ができません。先を見越して投資をした思惑どおりに相場が動くかどうかは、マーケットの状況景気動向などによって大きく変動します。

投資に関しては、思った通りの結果が出ないのが当たり前と考えてリスクマネジメントを考える必要があります。

カードローンでお金を借りて投資をする前に知っておくべき注意点

タイミングをとらえて積極的な投資をおこなうためには、資金をカードローンで借りて調達するのが最も簡単でスピーディな方法に間違いありません。

しかし、カードローンでお金を借りる際には、事前にきちんと理解しておかなければならない注意点がいくつかあります。

お金を借りて投資するなら!注意点
  • 返済ができなくなっても投資が理由の場合には自己破産が認められない
  • 積極的な投資をおこなう場合でも信用取引はリスクが大きい
  • 借金を返済する重荷と投資の利益のどちらを重視するか冷静な判断が必要
  • 個人事業主やフリーランスはカードローンの審査が通らない恐れがある
  • カードローンは個人対象、法人や事業資金としては利用できない

注意点を把握して慎重に検討しなければ、投資の損失と借金の返済の両方を抱え込むことになりかねません。

もし投資に失敗しても自己破産ができない

カードローンでお金をかりたものの、どうしても返済ができなくなった場合には最終手段として法的な手続きに則った債務整理で負担を軽減する方法があります。
債務整理には3つの方法があります。

任意整理 弁護士などの法務職が債権者と将来利息のカットや返済期間の見直しなどを交渉して負担を軽減させる方法です。債権者によっては拒絶される場合があります。
個人再生 裁判所に再生計画を提出して、債務の大幅減額を認めてもらう方法。減額された金額を3年から5年程度で返済します。全ての債務を放棄せずに手続き可能です。
自己破産 裁判所に申し立てて借金をすべて免責にしてもらう方法。借金苦からは逃れられますが、預金や不動産、動産などの財産はすべて返済のために差し押さえられます。

自己破産が認められれば、どんなに借金の額が大きくても全て免責になります。ただし、自己破産は裁判所がやむを得ない理由として認めた場合に成立します。

投資による損失でお金が払えない場合には、原則として免責が認められません

免責不許可事由は破産法第二百五十二条による判断です。

第二百五十二条 裁判所は、破産者について、次の各号に掲げる事由のいずれにも該当しない場合には、免責許可の決定をする。
四.浪費又は賭博その他の射幸行為をしたことによって著しく財産を減少させ、又は過大な債務を負担したこと。
引用:破産法|e-Gov法令検索

特にFXや仮想通貨などの相場の不安定性が高い投資による損失は、賭博などの浪費と同等に判断される傾向があります。

資金に余裕ができたからといって信用取引には手を出さない

信用取引とは手持ちの債券などを証券会社に担保として預けることで融資を引き出し、さらに大きな投資をおこなう方法です。預けた債権の価値の3.3倍まで運用する事ができます。

しかし、よく考えればカードローンでお金を借りて購入した債権を担保にお金を借りるので2重に借金をすることになります。投資がうまくいって資金に余裕ができたとしても、信用取引に手を出すのはリスクが高すぎます。

50万円を自己資金として株式投資をして50%下落した場合の現物取引と信用取引の損失の違いは次の通りです。信用取引では50万円のおよそ3倍、150万円の投資が可能です。

  • 現物取引:50万円×50%=25万円の損失
  • 信用取引:150万円×50%=75万円の損失

現物取引では25万円の損失がでても、手元にまだ25万円残っているので損失分の補填が可能、差し引き負債は0円にとどまります。
信用取引の場合は75万円の損失に対して50万円の投資しかしていないので、差し引き25万円の損失が発生し補填しなければなりません。

信用取引では預託した担保を大きく上回るような損失が発生するケースも少なくはありません。

借金をしてまでするべき投資なのか冷静に判断する

資産運用の方法は株式やFX、不動産投資など様々な種類がありますが、獲得する利益はインカムゲインキャピタルゲインの2つに分けられます。

インカムゲイン 保有することにより得られる利益。株式であれば配当、不動産であれば家賃収入が該当します。
キャピタルゲイン 売却することにより得られる利益。保有株式や不動産を高値で売却した際の差益などが該当します。

どちらの利益を得るとしても投資する段階で確実に儲かるという保証はありません
うまく相場が上昇すれば利益を生みますが、下落すれば投資の損失と借金の返済の2重の苦しみを背負うことになります。

カードローンでお金を調達してまでリスクを犯すかどうかは、確実に儲かる根拠が存在しているかを冷静に、かつ慎重に判断する必要があります。

投資専業の個人事業主の場合の審査は難しい

カードローンは企業や団体に所属していない個人事業主でも収入が証明できれば申し込みは可能です。

カードローン 申し込み条件
三井住友銀行カードローン
  • 20歳以上満69歳以下
  • 原則安定した収入がある
  • 保証会社の保証が受けられる
アコム
  • 20歳以上で安定収入と返済能力がある

審査通過のポイントは安定した収入です。個人事業主であっても収入が証明で見れば問題ありません。ただし銀行系カードローンの場合は、銀行と保証会社の両方の審査を通過する必要があります。
個人事業主がカードローンを利用するのであれば、消費者金融系カードローンの方が審査を通過する可能性が高いでしょう。

ただし個人事業主であっても、事業内容が投資に特化されている場合には収入の安定性を不安視されて審査の通過はかなり難しいと言わざるをえません。

事業資金として借りるならカードローンは使えない

カードローンは個人向けの融資です。借りたお金の使い方は自由ですが、用途が事業資金の場合には使用できません

ただしカードローンの申込書には、使用用途を詳しく書くような記入欄はありません。本人確認の電話でヒアリングされる場合がありますが、生活費や物品の購入などと回答すれば問題はないでしょう。

しかし、職業欄にトレーダー不動産投資などと記入した場合には、使用用途が事業資金と疑われてカードローンの審査を通過する可能性は極めて低くなります。

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この記事の監修者 山口みき
自己紹介 金融WEBメディア運営・管理経験(3年以上)を活かし「お金借りる今すぐナビ」の編集・監修を担当。FP技能士貸金業務取扱主任者・クレジット債権管理士の資格取得にも前向きに取り組んでおり、借り入れに関する疑問や不安に応えるため、常に正確で専門的な情報提供に努めています。
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